手軽にバーチャルアバターを使ってみる
執筆者 / N.H.
はじめに
今回は、オンライン会議で利用されているZOOMに、アバターで参加でする方法をご紹介したいと思います。対象はバーチャルアバターを使ってみたい方で、ZOOMについては、その使い方を熟知している方を対象に、ご説明いたします。
3teneFREEV2というフリーソフトを使い、バーチャルアバターを操作する方法を設定し、OBSというフリーソフトを使い、ZOOMへ映像を送る仕組みを実現します。 3teneFREEV2は VRoid Studio等で作成された3Dキャラクターを使って 手軽にVtuberに活用出来るのがポイントのようなので、こちらを利用させて頂きます。
3tene公式Twitterでご紹介されていたUnityVideoCaptureを利用すると、さらに簡単なのですが、そちらでの仮想カメラの認識が上手くいかなかった方に向けて、ご説明いたします。
この記事の内容
1. 必要ソフトの準備
2. 3teneFREEの設定
3. OBSの設定
1. 必要ソフトの準備
今回必要なツールは3種類です。それぞれ無料版が用意されています。
- ZOOM
- 3teneFREEV2
- OBS
1.ZOOMのインストール
ZOOM公式サイトでソフトをインストールしている前提なので、説明は割愛いたします。
https://zoom.us/jp-jp/meetings.html
2.3teneのインストール
DL先URLは下記となります。
https://3tene.com/free/
インストール画面
基本的に、次へのボタンを押してインストールをすすめてください。
完了画面
3teneFREEのインストールが完了となります。
起動画面
3.OBSのインストール
DL先URLは下記となります。
https://obsproject.com/ja/download
インストール画面
「次へ」のボタンを押してインストールをすすめてください。
完了画面
OBSのインストールが完了となります。
起動画面
次に、ZOOMへ映像を配信するために必要となるOBSの仮想カメラをインストールします。
インストールファイルは下記URL
https://github.com/CatxFish/obs-virtual-cam/releases/download/2.0.4/OBS-VirtualCam2.0.4-Installer.exe
インストール画面
カメラの数設定(基本は1つで問題ありません)
インストールが完了しましたら、準備は終わりです。
2. 3teneFREEの設定
1.3teneFREEのアイコンをダブルクリックして起動します。
2.赤枠をクリックした後に表示されるメニューから、青枠内のフェイストラッキングと リップシンクの開始ボタンをクリックし、 トラッキングを開始する。
3.背景色をグリーンバックを使用の際は、赤枠をクリックしてドロップリストから色指定を選択して、緑色をクリックします。
3. OBSの設定
3tene公式Twitterでは、UnityVideoCaptureをインストールすれば、ZOOMと3teneだけでできると書いてあったのですが、なぜか筆者の環境ではZOOMでカメラを認識してくれませんでした。そこで間にOBSを噛ませることで実現できました。
OBSでの設定を行う前に試してみても、いいかも知れません。https://github.com/schellingb/UnityCapture
1.OBSを起動して[ソース]の赤枠をクリックして
ゲームキャプチャ>特定のウインドウをキャプチャ>3teneFREEを追加(初回のみ)
+ボタンよりソースを新規追加します
ゲームキャプチャを選択しソースを作成します。
次に、OKをクリックします。
プロパティ―画面より、赤枠内のモードを切り替えます。
モードを【特定のウィンドウをキャプチャ】に設定します。
次に、ウィンドウの一致優先順位を
【3tene.exe】:3teneFREEに設定します。
次に、ウィンドウを調整します。
赤枠の箇所をドラッグして、ウィンドウサイズを調整が可能です。
2.取り込んだ映像を選択すると映像が赤枠表示されますが、その赤枠をAltを押しながらドラッグするとクリッピングできます。表示させたくない箇所をクリッピングしましょう。
3.さらにOBSでツール>VirtualCam(準備でインストールした仮想カメラ)
を選択しStartしておきます。
4.ZOOMをPCで起動してカメラをOBS-Cameraに設定します。
これで各設定は完了です!
画像は3tene上でキャラクターの顔位置を調整し、背景をグリーンバックにした後、ZOOMにて仮想背景を設定しております。
まとめ
これで手軽にバーチャルアバターを使ったビデオチャットが行えます。OBSの設定の箇所でも書きましたが、3tene公式Twitterでは、UnityVideoCaptureを使い、仮想カメラを設定する方法を紹介していました。しかし、筆者の環境では仮想カメラが認識してくれなかったので、OBSを使った仮想カメラを利用してみました。OBSならモデルをオリジナルのものに変えて、配信設定を行うと、そのままVtuberとして配信することもできてしまいます(※権利関係は各ソフト規約に準拠してください)。
これであなたも、バーチャルアバターデビュー!