2020/11/2エンジニア

    [ZOOM] OBS + 3tene バーチャルアバターを使用する

    手軽にバーチャルアバターを使ってみる

    執筆者 / N.H.

    はじめに

    今回は、オンライン会議で利用されているZOOMに、アバターで参加でする方法をご紹介したいと思います。対象はバーチャルアバターを使ってみたい方で、ZOOMについては、その使い方を熟知している方を対象に、ご説明いたします。

    3teneFREEV2というフリーソフトを使い、バーチャルアバターを操作する方法を設定し、OBSというフリーソフトを使い、ZOOMへ映像を送る仕組みを実現します。 3teneFREEV2は VRoid Studio等で作成された3Dキャラクターを使って 手軽にVtuberに活用出来るのがポイントのようなので、こちらを利用させて頂きます。

    3tene公式Twitterでご紹介されていたUnityVideoCaptureを利用すると、さらに簡単なのですが、そちらでの仮想カメラの認識が上手くいかなかった方に向けて、ご説明いたします。

    この記事の内容

    1. 必要ソフトの準備

    2. 3teneFREEの設定

    3. OBSの設定

    1. 必要ソフトの準備

    今回必要なツールは3種類です。それぞれ無料版が用意されています。

    • ZOOM
    • 3teneFREEV2
    • OBS

    1.ZOOMのインストール

    ZOOM公式サイトでソフトをインストールしている前提なので、説明は割愛いたします。
    https://zoom.us/jp-jp/meetings.html

    2.3teneのインストール

    DL先URLは下記となります。
    https://3tene.com/free/


    インストール画面


    基本的に、次へのボタンを押してインストールをすすめてください。

    完了画面

    3teneFREEのインストールが完了となります。

    起動画面

    3.OBSのインストール

    DL先URLは下記となります。
    https://obsproject.com/ja/download

    インストール画面

    「次へ」のボタンを押してインストールをすすめてください。

    完了画面

    OBSのインストールが完了となります。

    起動画面

    次に、ZOOMへ映像を配信するために必要となるOBSの仮想カメラをインストールします。

    インストールファイルは下記URL
    https://github.com/CatxFish/obs-virtual-cam/releases/download/2.0.4/OBS-VirtualCam2.0.4-Installer.exe

    インストール画面



    カメラの数設定(基本は1つで問題ありません)


    インストールが完了しましたら、準備は終わりです。

    2. 3teneFREEの設定

    1.3teneFREEのアイコンをダブルクリックして起動します。

    2.赤枠をクリックした後に表示されるメニューから、青枠内のフェイストラッキングと  リップシンクの開始ボタンをクリックし、 トラッキングを開始する。                   

    3.背景色をグリーンバックを使用の際は、赤枠をクリックしてドロップリストから色指定を選択して、緑色をクリックします。

    3. OBSの設定

    3tene公式Twitterでは、UnityVideoCaptureをインストールすれば、ZOOMと3teneだけでできると書いてあったのですが、なぜか筆者の環境ではZOOMでカメラを認識してくれませんでした。そこで間にOBSを噛ませることで実現できました。

    OBSでの設定を行う前に試してみても、いいかも知れません。https://github.com/schellingb/UnityCapture

    1.OBSを起動して[ソース]の赤枠をクリックして

       ゲームキャプチャ>特定のウインドウをキャプチャ>3teneFREEを追加(初回のみ)

    +ボタンよりソースを新規追加します

    ゲームキャプチャを選択しソースを作成します。

    次に、OKをクリックします。

    プロパティ―画面より、赤枠内のモードを切り替えます。

    モードを【特定のウィンドウをキャプチャ】に設定します。

    次に、ウィンドウの一致優先順位を

    【3tene.exe】:3teneFREEに設定します。

    次に、ウィンドウを調整します。

    赤枠の箇所をドラッグして、ウィンドウサイズを調整が可能です。

    2.取り込んだ映像を選択すると映像が赤枠表示されますが、その赤枠をAltを押しながらドラッグするとクリッピングできます。表示させたくない箇所をクリッピングしましょう。

    3.さらにOBSでツール>VirtualCam(準備でインストールした仮想カメラ)

      を選択しStartしておきます。

    4.ZOOMをPCで起動してカメラをOBS-Cameraに設定します。

      これで各設定は完了です!

    画像は3tene上でキャラクターの顔位置を調整し、背景をグリーンバックにした後、ZOOMにて仮想背景を設定しております。

    まとめ

    これで手軽にバーチャルアバターを使ったビデオチャットが行えます。OBSの設定の箇所でも書きましたが、3tene公式Twitterでは、UnityVideoCaptureを使い、仮想カメラを設定する方法を紹介していました。しかし、筆者の環境では仮想カメラが認識してくれなかったので、OBSを使った仮想カメラを利用してみました。OBSならモデルをオリジナルのものに変えて、配信設定を行うと、そのままVtuberとして配信することもできてしまいます(※権利関係は各ソフト規約に準拠してください)。

    これであなたも、バーチャルアバターデビュー!

    参考リンク

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