執筆: H.T

はじめに

こんにちは。ORENDAでアニメーターとして働いているH.Tと申します。

 今回はアニメーションのセカンダリーを付ける際に手助けとなるツール「Spring Magic for Maya」の導入から基本的な操作方法をご紹介いたします。

 セカンダリーの動きをはじめ、衝突判定でめり込みを回避出来たり、風の設定を追加することも可能で、作業の効率化をはかれる便利なツールです。

 こちらのツールは、何度か数値を調整してシミュレーションを重ねた後に、全てのアニメーションキーをベイクする形になりますので、その点だけご注意ください。

導入方法

・下記サイトからスクリプトをダウンロードします。

https://www.highend3d.com/maya/script/spring-magic-for-maya

・ダウンロードしたファイルを展開し、以下のフォルダに移動します。

C:\Users\***\Documents\maya\scripts

・Mayaを再起動します。

・MayaのScriptEditor上で下記コマンドを打ち込み、シェルフに登録します。

`execfile(r’C:\Users\***\Documents\maya\scripts\SpringMagic\springMagic.py’)`

※***にはご自分のPCのユーザー名を入れてください。

これで導入は完了です。

メニュー画面

スプリング 跳ね、ウェーブの動き
ツイスト ひねりの動き
フレックス 揺れによって起こるストレッチ&スクワッシュの動き
テンション 張力
※数値を上げると動きが激しくなる
 ※始めは基本値(0.7)がおすすめ
 ※基本はスプリングとツイストで調整

サブフレーム 衝突判定のアクティブにチェックを入れると有効になる。シュミレーションで揺れ物が貫通した場合、この数値をいじって調整する。

衝突判定

・アクティブ チェックを入れるとコリジョンが働く

・高速移動 チェックを入れると衝突時の跳ね返りが追加される

コリジョンボディ 衝突設定したい箇所のボーンを選択して押すと、カプセル状のリジットボディが作られる。作成されたリジットボディは縮小、移動など形を変化させて設定する。
ウィンド Spring_Windという三角錐のポリゴンが作成され、その向きを調整することで風の方向を設定できる。風の詳細設定はアトリビュートで可能。またこのノードにキーを打つことで風のアニメーションを作成できる。

ボーンポーズ

ボーンのポーズをコピー&ペースト、まっすぐにしたりバインドポーズに変更できる。揺れ物のループを作りたいときなどに有効。(要検証)

コントローラー 詳しくは下記の操作手順で説明

操作手順

・揺らしたいリグを階層の上から順に選択する(選択順を間違わないように注意

・「バインド」を押す

・選択したリグの階層下に「_SpringProxy」というジョイントのノードが作成される

・作成されたノードを全て選択して「適用」を押すと、本体の動きに合わせたシュミレーションが作成される。数値をいじって「適用」を押すことで都度シュミレーション結果が反映される

・シュミレーションの動きを見て、根元のリグにめり込みをよけるキーを付ける

・シュミレーションを掛けたいノードを選択して「適用」シュミレーション結果を見る

・揺れ物の目安となるシュミレーションの動きが完成したら「ベイク」を押す

・細かいめり込み、動きの調整は手付で詰める

まとめ

導入方法からメニュー画面の説明、簡単な操作方法をご紹介いたしました。

詳しい説明は、関連リンクの動画を参考にされるのがお勧めです。

セカンダリー全てをシュミレーションにすることは難しく、手付けとのハイブリッドが一番理想に近い揺れの形を作れるのかなと思います。

が、こちらのスクリプトを使う事で作業の効率化が進むことは間違いないので、ぜひお試し下さい!

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