2022/7/21エンジニア

    【MAYA】モーションのコピーツールのご紹介

    Category: Mayaプラグイン

    執筆: K

    はじめに

    はじめまして。ORENDAで3DアニメーターをやらせていただいているKと申します。

    今回はMayaでモーション作業をするときに使える便利なツールの紹介をしたいと思います。

    同じリグであればキーや接線やウェイトをそのままインポートエクスポートできるツールです。

    まず、リグ付きのモデルを用意します。

    フリーのリグ、今回は MOXーMOTION 様のフリーリグ「MoxRig for Maya」を使用させていただきます。

    ↓ こちらからダウンロードサイトへ行けます。

    MOXーMOTION様

    PAIEの導入

    こちらのページから青い枠のDownloadをクリックします。

    アカウントの登録を求められるのでRegisterから

    オレンジの文字でThis field is requiredと書いてある項目を入力します。

    LoginとEmailにはメールアドレスを入力します

    Passwordとその下の項目にはパスワードを入力してください。

    そうすると「paie.py」というファイルがダウンロードできます。

    このファイルを

    C:\Users\ユーザー名\Documents\maya\バージョン年代\ja_JP\scripts

    こちらの場所に持っていきます。

    PAIEのセッティング

    Mayaを開いてスクリプトエディタを開きます。

    Pythonのタブがない場合は+ボタンを押してPythonのタブを作ります。

    import paie;paie.GUI()

    こちらを画像のように入力して、ドラッグして全て選択してCtrl+Enterで実行できます。

    コマンドをマウスホイールドラッグしてカスタムのシェルフに登録しておくと便利です。

    PAIEを開いたらDirectoryの部分にエクスポートしたデータを保存しておく場所を設定します。

    これでPAIEの導入は完了です。

    使用するモーションの用意

    とりあえず走るモーションを作成しました。

    こちらは足以外はポーズtoポーズの簡単につけただけのものになります。

    足は少し間にキーを入れて走りに近づけています。

    一方こちらは足はポーズtoポーズですが、腕は少しモーションをつけてあるシーンです。

    どちらか一方の作り込んであるモーションをもう片方にインポートしたいという場合に今回ご紹介するツールを使用します。

    今回は足を少しつけてあるシーンに腕のモーションをインポートしたいと思います。

    まずは腕のシーンを開いて手のリグ、もしくは全身のリグを選択します。

    全身でも大丈夫なのはインポートするときにもインポートしたいリグを選択するからです。

    選択できたらエクスポートしたい最初のキーと最後のキーに合わせてタイムスライダの長さを調節します。

    このシーンは0から20Fなのでタイムスライダを0から20Fに合わせます。

    PAIEを開いたら、左上のModeをExportにします。

    モーションを書き出したいときにExportにします。

    Filenameのところに名前をつけます、run_udeとつけておきます。

    Export Typeはアニメーションの書き出しなのでAnimationにします。

    Timeline Onlyにチェックを入れておきます。

    Exportを押して書き出すと、Existing Filesの場所にrun_udeが追加されています。

    続いて足のシーンを開きます。

    今回は腕の動きにインポートしたいので手首と肘のリグを選択します

    一応すでに入っているキーを消しておきます(上書きになるのですでに入っているキーが残ったりします)

    現在のフレームをタイムスライダの0Fに合わせます

    PAIEを開いて、左のExisting Filesのrun_udeを選択

    Importを押すと

    腕のモーションをインポートできました。

    まとめ

    セカンダリがたくさんあるモデルでも選択した場所だけにインポートすることができたり

    修正前のデータから一部のモーションを修正後のシーンにインポートしたい場合にも使えます。

    私はよくアイドルポーズから始まりアイドルポーズで終わるモーションを作るときにアイドルポーズを持ってくるために使うことが多いです。

    みなさんもぜひPAIEを駆使して作業の手間を省いていきましょう。