Category: Mayaプラグイン
執筆: K
はじめに
はじめまして。ORENDAで3DアニメーターをやらせていただいているKと申します。
今回はMayaでモーション作業をするときに使える便利なツールの紹介をしたいと思います。
同じリグであればキーや接線やウェイトをそのままインポートエクスポートできるツールです。
まず、リグ付きのモデルを用意します。
フリーのリグ、今回は MOXーMOTION 様のフリーリグ「MoxRig for Maya」を使用させていただきます。
↓ こちらからダウンロードサイトへ行けます。
こちらのページから青い枠のDownloadをクリックします。
アカウントの登録を求められるのでRegisterから
オレンジの文字でThis field is requiredと書いてある項目を入力します。
LoginとEmailにはメールアドレスを入力します
Passwordとその下の項目にはパスワードを入力してください。
そうすると「paie.py」というファイルがダウンロードできます。
このファイルを
C:\Users\ユーザー名\Documents\maya\バージョン年代\ja_JP\scripts
こちらの場所に持っていきます。
PAIEのセッティング
Mayaを開いてスクリプトエディタを開きます。
Pythonのタブがない場合は+ボタンを押してPythonのタブを作ります。
import paie;paie.GUI()
こちらを画像のように入力して、ドラッグして全て選択してCtrl+Enterで実行できます。
コマンドをマウスホイールドラッグしてカスタムのシェルフに登録しておくと便利です。
PAIEを開いたらDirectoryの部分にエクスポートしたデータを保存しておく場所を設定します。
これでPAIEの導入は完了です。
使用するモーションの用意
とりあえず走るモーションを作成しました。
こちらは足以外はポーズtoポーズの簡単につけただけのものになります。
足は少し間にキーを入れて走りに近づけています。
一方こちらは足はポーズtoポーズですが、腕は少しモーションをつけてあるシーンです。
どちらか一方の作り込んであるモーションをもう片方にインポートしたいという場合に今回ご紹介するツールを使用します。
今回は足を少しつけてあるシーンに腕のモーションをインポートしたいと思います。
まずは腕のシーンを開いて手のリグ、もしくは全身のリグを選択します。
全身でも大丈夫なのはインポートするときにもインポートしたいリグを選択するからです。
選択できたらエクスポートしたい最初のキーと最後のキーに合わせてタイムスライダの長さを調節します。
このシーンは0から20Fなのでタイムスライダを0から20Fに合わせます。
PAIEを開いたら、左上のModeをExportにします。
モーションを書き出したいときにExportにします。
Filenameのところに名前をつけます、run_udeとつけておきます。
Export Typeはアニメーションの書き出しなのでAnimationにします。
Timeline Onlyにチェックを入れておきます。
Exportを押して書き出すと、Existing Filesの場所にrun_udeが追加されています。
続いて足のシーンを開きます。
今回は腕の動きにインポートしたいので手首と肘のリグを選択します
一応すでに入っているキーを消しておきます(上書きになるのですでに入っているキーが残ったりします)
現在のフレームをタイムスライダの0Fに合わせます
PAIEを開いて、左のExisting Filesのrun_udeを選択
Importを押すと
腕のモーションをインポートできました。
まとめ
セカンダリがたくさんあるモデルでも選択した場所だけにインポートすることができたり
修正前のデータから一部のモーションを修正後のシーンにインポートしたい場合にも使えます。
私はよくアイドルポーズから始まりアイドルポーズで終わるモーションを作るときにアイドルポーズを持ってくるために使うことが多いです。
みなさんもぜひPAIEを駆使して作業の手間を省いていきましょう。