執筆: H.H
あいさつ
はじめまして。
H.Hと申します。
前々からブログに興味があり、この度記事を執筆させていただくことになりました。
拙い文章ではございますがよろしくお願い致します。
はじめに
様々な色塗りの技法の中に影や稜線、反射光だけではなく、ハイライトの周りを少しだけ濃いや暗い色を加える技法があるのをご存知でしょうか。
とりあえず描画しておくと”ぷにっ”というか”つるっ”とした印象になるかと思います。
ただ、何故ハイライトの周りを少し暗くするのかについて、今までなんとなく疑問に思いながらも解らなかったのですが、最近やっと気づいたので図説にしてまとめてみました。
よく考えたら当たり前の事かもしれませんが、今後のテクスチャ制作やイラストなどの色塗りのヒントになっていただけたら嬉しい限りです。
本題
まず、自分の部屋の天井の電灯の明かりを見てみてください。
白くてあまり模様がないと望ましいです。
まぶしいですが、その周りは真っ白ではなく、やや暗く見えるかと思います。
次に壁を見てみましょう。
意外な事実、光源のある天井側が明るいかと思いきや床側の方が明るいのです。これは床が反射した光によってより明るく見えるからです。
イラストで単純に表現したものを用意したので、これを参考にしながらお部屋の周りを見てくださると分かりやすいかと思います。(極端に描いた都合上お部屋が不自然になってしまい、不気味にみえるのはご容赦ください…)
そして上記の想定での部屋の中に球体を描いてみました。左側にマットな質感をイメージした球体、右側に金属のような反射が強い質感をイメージした球体を描きました。
右側の球ですが天井の光源の周りがやや暗いので、球体のハイライト部分の周りの部分も反射していることをイメージすると暗くなります。
また、このハイライトも光源のつよい反射の影響を受けていることも分かるかと思われます。
こういった点から、ハイライトの周りに少し暗い色を乗せると、”ぷにっ”というか”つるっ”とした印象を与える事になると思います。
まとめ
いかがでしょうか。
前述した通り自分で描いててもよく考えたら当たり前のことでしたが、最近まで気づかなかったので書きまとめてみた次第です。
専門学生の頃にデッサンのアドバイスで「明るいところも描いて」と言われてしまい、当時の私にはうまく理解出来なかったのですが、こういった反射のことだったのかもなあと思い返しております。
とはいえこれは極端な考察なので、実際の見え方だと色々と条件が変わってくるので、結局観察が大事だなと執筆している最中にも考えさせられました…。
メンバーの皆さんのような技術的な記事とはまた違ったものになってしまいましたが、色塗りなどで何か役立てていただけると幸いです。
最後まで閲覧いただきありがとうございました。
関連リンク
- Fig.SPACE様 「マテリアル比較」
- ORENDA技術ブログ