執筆: S.S

はじめに

はじめまして、ORENDAで、モーションのお仕事をしておりますS.Sと申します。

前回は、回し蹴りの作り方を書いたので、今回は、パンチ(ストレート)の作り方を、前回同様、Mayaでフリーのリグを使いご紹介いたします。

前回記事:【Maya】アニメーション作成  後ろ回し蹴りの作り方

ファイル(キャラモデル)を用意します

フリーのリグ、今回も MOXーMOTION 様のフリーリグ「MoxRig for Maya」を使用させていただきます。

↓ こちらからダウンロードサイトへ行けます。

MOXーMOTION

シーンを読み込みましょう

先ほどダウンロードした、シーンデータをMayaで開くとMoxRigが読み込まれます。

腰、手足の赤いコントローラーで、移動と回転を付けられます。

ファイルを開くとこんな感じです。

基本ポーズを付けましょう

前回と同様に基本ポーズを付けます。

ここから5フレーム単位でポーズを付けてキーを打って行きます。

※ なぜ5フレームずつかと言いますと後でモーションの緩急を調整するときに、調整しやすくするためです。動かす部位をすべてキーを打っておきます。

・05フレーム

こぶしを振りかぶりつつ、パンチを出す方と反対の足を前方に出し始めます。

・10フレーム

こぶしをさらに振りかぶりつつ腰を前方に出し足は踏み込んでいきます。

・15フレーム

前に出した足を踏み込むタイミングで腰をグッと前方に押し出しつつひねります。

・・とここまで、やりかけたところで、問題発生です。

足の回転が2軸以上で大きく回転すると、きれいに回転しなくなる現象が発生したので、ロケータを追加して制御を外に逃がします。右手、左手、左足、右足、腰、胸、頭、用のロケータを追加して、位置を合わせて、ここまで付けた動きを、シミュレーションベイクで、ロケータに移し、不要なところ(0、5、10、15)以外のフレームのキーを削除します。

ここで、コンストレイントを切って、今度はロケータの方にリグの各コントローラーをコンストレイントして、これ以降は、ロケータを動かして動きを付けていきます。

※ 右手、左手、左足、右足、腰、はペアレントで行けるのですが、胸、頭、は、ペアレントだとエラーになるので、位置はロケータがリグの位置をコンストレイントして、回転だけロケータの方でコントロール出来るようにします。

・20フレーム

腰の回転に続き胸も前に押し出しつつグッとひねります。

・25フレーム

腰、胸、の回転で一気にこぶしを前へ突き出します。

このフレームが、一番こぶしを突き出した状態で、全体的に少しやりすぎなくらい回転などを入れます。

・30フレーム

ひとつ前のポーズからわずかに戻ったポーズにします。ここのフレームを付けてから、ひとつ前のフレームを、やりすぎのポーズにした方が作りやすいかもしれません。

このフレームが技のキメポーズになります。

・35フレーム

キメのポーズを目に残って分かりやすいように調整できるよう、30Fと同じポーズをコピーして作ります。

・40フレーム

キメのポーズから待機ポーズに戻っていく動きになります。

力が入ってピンと貼っていた各部が緩んで腰、足が、待機ポーズの位置に戻っていきます。

・45フレーム

腰、足首が、待機ポーズの位置にスッと戻っていき、上体もこぶしを体寄りに引き寄せます。

・50フレーム

腰を回転させつつ、後ろの足首が先行して待機ポーズの向きに移行していきます。

上体も待機ポーズへ近づいていきます。

・55フレーム

体重を後ろの足に移行して前足はスッと待機ポーズの位置に持ってくる。

上体もほぼ待機ポーズ位置に近づけます。

・60フレーム

0フレームと同じポーズに戻りました。(0フレームを60フレームにコピーします)

一通りポーズが出来たので動画で確認します。

5フレームおきにキーを付けた、そのままの状態です。もっさりしていますね。

ここからキーを移動させて調整していきますので、5フレームごとにしかキーを打たなかったことが生きてきます。

キーを打ったコントローラーをすべてつかんで、キーのフレームを調整してモーションの緩急をつけていきます。

調整したものがこちらです。

パンチを打つところのフレームを特に短くしました。

キーの場所はこんな感じで調整しています。

まとめ

前回の回し蹴りは、体全体が1回転するため、制御が難しかったと思います。なので、今回は、シンプルに元の待機ポーズに戻ってこられる、パンチのモーションにしました。

早く作るポイントとしては、各コントローラーのキーを打つフレームを揃えて置いて、最後の調整をしやすいように下準備することです。

この作り方は他のモーションでも使える作り方ですので、ぜひご参考にしていただければと思います。

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