執筆: M.M
はじめに
ゲームのBGMを考える際、様々なサイトを見て回っていい感じの曲がないか探すと思います。しかし、自分の理想とする曲が見当たらないということがありますよね。いっそのこと自分で作成したほうが手っ取り早いのではと感じるかもしれません。ですが、作曲の知識がなくて断念してしまうこともしばしば…。そこで知識等がなくても気軽に作曲できるようになるDTMやプラグインがありますのでそちらを紹介していこうかと思います。
おすすめDTM
GarageBand
もしiMacかiPhoneを所有していればおススメできます。こちらのDTMを紹介した理由は主にこのDTMに備わっている機能が便利だからです。drummerという機能があるのですが、これがとても便利です。本来ドラムを打ち込むのはとても時間のかかる作業ではありますが、こちらを使うことで自動的にいい感じのフレーズを作成してくれます。設定でジャンルやスピードを感覚的に調整することもできますので、従来の方法よりも楽に作曲できると思います。
こちらは無料で使用することができますので、iMac,iPhoneをお持ちの方は是非ご利用してみてください。
YAMAHA Synth Book
こちらはiPhoneのみで使えるアプリになります。正確にはDTMではないですが、アプリ一つで作曲できることからここで紹介します。
鳴らせる音はシンセサイザーだけになりますが、ボタンひとつでフレーズが作れる簡単なシステムになっています。初心者でもフレーズを組み合わせて超簡単に曲がつくれますのでこちらで手軽にさわってみるのもありかと思います。
おすすめプラグイン
Scaler2
こちらのプラグインは、コード進行を作成できるソフトです。キーやテンポ、楽曲のスタイルを選択することで、おススメの音程やコードを示してくれます。
詳しい使い方は以前紹介しましたのでそちらを参考にしてください。
Scaler2を使えば誰でも簡単にゲームのBGMを作れる?(ORENDA技術ブログ)
ちなみに値段は7000円弱です。たまにセールもしていて安いときに買うとお得です。
EVAbeat Melody Sauce
こちらは作曲支援してくれる、メロディ生成プラグインになります。キーやオクターブ等を設定し、明るいムードにするか暗いムードにするか選択するだけで簡単にメロディが生成できます。操作がとてもシンプルで、かつ違和感のなくクオリティが高いです。
こちらは49$となっております。
Magical 8bit Plug
こちらは作成した曲を8bitのゲームに流れてそうな音にしてくれるプラグインになります。
作成したゲームがレトロなRPGでしたり、ドット絵で動かすアクションゲーム等ですと、昔懐かしい曲のほうが合うということがあると思います。そういったときにこちらを利用すれば簡単に曲を変えてくれます。せっかく作成した曲が壮大すぎて合わない等が起こった際も改善できますね。
Algonaut ATLAS
こちらのプラグインはAIを使ってドラムパターンを簡単に生成してくれます。
上記で説明したプラグインと少し違う点は、操作している人の好みに応じてドラムパターンを割り出すことをしているので、たくさん使っていけば、勝手にお気に入りのパターンを導いてくれます。では、たくさん使うことが前提なのかと言われたらそうでもなく、最初からサンプルのフレーズが数個ありますので気軽に使うことができると思います。
ドラムを手打ちで入力するのは、最初のうちは面倒だと思います。ドラムパターンをAI用いて作成するプラグインは少ないですし、こういったプラグインは貴重なのではと思います。
こちらのプラグインはセールを行っていたりするので、安くなったタイミングでお試しに触っていくのはありだと思いました。
まとめ
今回は主にAIで作曲効率を挙げてくれるものを紹介していきました。プラグインに関しては全体的に値段が高く、手を出すのはとても躊躇されるかと思います。しかし、自作ゲームを作るにあたって作曲に時間を多く割くのは難しいと思います。使える機能は利用するだけ利用し、割くべき作業に時間を注げるようプラグインに金をかけてもいいのではないかと思います。
紹介したプラグイン・DTM以外にもAIを使って作曲を支援するものはまだまだあります。
ぜひこちらの記事を参考にしていただきゲーム制作の励みになれたら幸いです。
関連リンク
- Scaler2を使えば誰でも簡単にゲームのBGMを作れる?(ORENDA技術ブログ)