執筆: M.M
はじめに
今回紹介するのはUnityのアセットストアで無料でダウンロードできる「Bolt」になります。こちらはビジュアルプログラミングツールといい、C#を必要とせずにゲーム開発ができる機能となります。似たものとして挙げるなら、UE4のブループリントに近いかと思います。
そんなBoltの簡単な使い方を紹介をしていこうと思います。
用意するもの
Unity 2019.4f
Visual studio 2017
Boltのインストール
AssetStoreからBoltを検索します。
上記ページに移動できたらDownLoadボタンをクリックし、
ダウンロードができたらImportボタンをクリックしてください。
再度インポートするか確認するウィンドウが表示されますので、同様にImportボタンを押下してインポートを完了してください。
次にメニューバーの「Tools」→「Install Bolt」が追加されていますのでそちらを押下します。再度インポートウィンドウが表示されインポートをした後、Boltの設定ウィンドウが表示されますが、そのままNextボタン等を押下して進んでください。
ウィンドウに「SetUp Complete」が表示されたら完了です。
これでBoltのインストールが完了しました。
自作スクリプトをBoltから実行する
次に紹介するのは「C#」と併用する方法です。プログラマでしたら真っ先に気になることかと思います。
以下に簡単なC#との連携方法の一例を紹介します。
まず以下のSample.csを作成します。
using System.Collections; using System.Collections.Generic; using UnityEngine; public class Sample : MonoBehaviour { public void SampleDebugLog(string text) { Debug.Log(text); } } |
作成したら、HierarchyにあるGameObjectに「FlowMachine」と「Sample.cs」をアタッチします。
FlowMachineをアタッチしたら
次にメニューバーより「Tools」→「Bolt」→「Update Unit Options」を選択します。
すると数秒待つことでアップデートが完了します。これで先ほど作成したC#がBoltで使用することができます。
FlowGlaphを開いたら以下の形でステートを設定してください。
SampleDebugLogのtextに任意の文字を設定し、このシーンをプレイすると設定した文字が表示されることが確認出来たかと思います。
Boltの学習方法紹介
上記に簡単な使い方まで紹介しました。より深い部分を知りたい場合は以下に学習方法を紹介しますので是非参考にしてみてください。
公式チュートリアル
Unity公式のチュートリアルにございました。球を転がすゲームをBoltで作った場合のチュートリアルのようです。
こちらで学べばある程度Boltの理解が深まるかと思います。
日本語ですので安心して学べます
公式動画
次に紹介するのは同じUnity公式より、動画を利用した学習方法です。
パート3まであり、一つの動画が1時間程とある程度ボリュームのある内容となります。
まとめ
いかがでしたか。今回はBoltを紹介しました。
このアセットに近い機能をもつUE4のブループリントを使って開発したことのある私からしたら、この機能はとても便利に感じます。ただ、Boltに依存しすぎるとノードがややこしくなるので、C#と使い分けることがいいように思えます。Boltのメリットであるコンパイルを必要としない点も、開発の時間短縮になるのでありがたいですね。C#の修正を行うといちいち止まってしまうのでストレスがかからなくていいです。
この記事をきっかけにBoltを使う人が増えてくれたら幸いです。